野鳥写真家の戸塚学です
写真ライブラリーの充実を計ると共に、より見やすい様に、色々変えてみました。どうぞご覧ください。
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写真家 戸塚 学
1966年 愛知県生まれ
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。 20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。現在は野鳥にとどまらず、生き物を含めた環境の撮影を進行中。
作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
日本野鳥の会会員
西三河野鳥の会会員
NPO法人希少生物研究会会員
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/ ツアーレポート/どっぷり道東周遊 2008年6月/1】---
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どっぷり道東周遊 野付半島の夏鳥と羅臼沖の海鳥 レポート
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19日 晴れ 女満別空港~野付半島~養老牛温泉
久しぶりに晴れ渡り、青空広がる女満別空港でお客様を出迎えバスに乗り込む。この日は気温も上がり北海道らしからぬ雰囲気だが、野付半島に向かうバスの車窓から見える北海道らしい風景と時々目に入る鳥たちを見つけてあちらこちらから、声が上がる。本来なら藻琴山に向かう予定だが、下見の時点で予定していた鳥たちの姿がないので予定を変更することに。野付半島では、すぐにタンチョウのペアを発見、同じ場所でコヨシキリのさえずる姿を堪能。カワラヒワもオオカワラヒワなので大きさの実感してもらう。シマセンニュウの声を確認。ここでじっとしていると次々と鳥たちが出てしまい、前に進めなくなるので我慢してもらいバスの中へ。その後もテトラポットに止まるオジロワシを堪能していると、海岸をショウドウツバメの群れが飛ぶのを見ることができた。トドワラでは、トドワラ散策&鳥見組みと竜神岬鳥見組みに別れて探鳥。これが二人ガイドのいい所だ。トドワラではそれほど鳥たちの姿を見ることはできなかったが、オオジュリン、シマセンニュウ、ハシブトガラスの巣とヒナを観察。またクロユリがたくさん咲いていたが、少々時期が遅かったのが残念だった。その後竜神岬に移動して合流。ここでカッコウ、シマセンニュウを堪能、遠くの木に止まるオジロワシのペアとハヤブサも確認。期待をしていたアカアシシギと真っ赤なベニマシコが確認できなかったのが、悔しいところである。17時シマフクロウが出る養老牛温泉の宿に向かってバスは進む。北海道の夕暮れは遅く20時を過ぎてもまだ薄暗い。そこでお客様の自由時間として各々探鳥を楽しんでいただき、カワガラス、ヤマセミ、ツツドリが確認できたと報告を受ける。夕食を楽しみながら皆さん気分はすっかりシマフクロウモード。昨夜は20時に出たというので、わくわくしながらその時を待つと、まるで時計を持っているのかと思うほど20時5分頃だろうか?池の上に大きな物体がふわりと舞い降りた。シマフクロウの登場だ!興奮の声の後は、静寂な時が過ぎてゆく。皆さん1秒たりとも目を離せないのだ。池に飛び込み魚を掴み取ると、いきなり飛び去らず池の外の芝生の上に降りてその姿をゆっくりとお客様に披露すると飛び去っていった。その後北キツネが池にやって来て魚を狙っているが、シマフクロウは現れない。カメラマン組みは23時まで粘るも翌日の朝も早いため終了をした。部屋で池の様子をテレビで見られるのでがんばって見ているお客様もいたが、次に出たのは午前2時だったようで、誰も見れた方はいなかったようだ。北海道の夏ではあと1時間で空が明るくなる時間である。
20日 霧雨~曇り 養老牛温泉~羅臼
3時30分、ハシブトガラスの大声で目が覚めた。(お客様数名も同じように目を覚ましたようだ。)これが小鳥のコーラスならいいのに。4時30分を過ぎると霧雨が辺りを包みだす。5時宿周辺で探鳥の予定だがすでに数名のお客様は、外で各々探鳥を楽しんでおられ、ヤマセミを見れた方もいた。さて霧雨の中宿周辺でオオルリ、シメの2ショットを確認。その後、探鳥で滝までの林道を進むとアオジや、カラ類、センダイムシクイなどの声はすれども姿が見えず・・・。また雨も強くなってきたので引き返すことに。結局オオルリが見られた場所が一番見やすいポイントのようで、カラ類、センダイムシクイ、ムシクイSP、ミヤマカケス、などを堪能。しかしこの場所じつはとなりの宿の露天風呂から丸見えで・・・おじさんが入浴に現れ、終了となる。羅臼に向かう道すがら、バスの中から電線&電柱ウォッチングで進む。オオジシギ、雄のベニマシコを見ることができて満足していただき先を進む。霧に包まれた空が少しあかるくなったものの、羅臼はしっかりと霧の中。とりあえず時間調整を兼ねてビジターセンターで自由行動。一部のお客様と周辺を散策。エゾシカが近くで観察できたものの、エゾハルゼミの声に鳥たちの歌声はキビタキぐらいしか確認できなかった。知床ネイチャークルーズの船長に電話をして予定を聞くがやはり霧が晴れるのを待つしかないと言うことだった。霧が濃くなったり薄くなったりを繰り返し皆さんの心を浮き沈みさせる。それでも何とか鳥を探そうと羅臼川河口でカモメウォッチング。オオセグロカモメとウミネコだけかと思ったが、なんと2羽ミツユビカモメがいた!おまけにユリカモメもいたものだからその違いをゆっくりと比べることもできた。そしてみんなで見ていると次々に霧の海上からミツユビカモメが現れ10羽以上の群れになり、成、幼、夏、冬の違いもしっかりと見比べることもできた。数日前は外側の防波堤に大量に止まっていたが、今日はそれが霧で見ることができない。それなのにかなり近く、それも海岸で見ることができてじつにラッキーだった。その後も船長と電話でやりとりするが霧が晴れなければ・・・と言うことで待つことに。そこでヒカリゴケ洞窟に行きヒカリゴケを観察。またここはイワツバメが巣を作っていて、他では見られない独特な巣なのでそれも観察をする。まだ時間が余っているのでオオセグロカモメの巣を観察に。私にとっては日常の風景だがお客様にとってはオオセグロカモメが珍しく、また抱卵の姿はなお珍しいようで楽しんでいただきホッとする。結局霧が晴れることがなく、クルーズは欠航となる。そこで皆さんお疲れな様なので15時30分宿に入り自由にしていただくことにする。しかし元気なお客様は夕食の時間寸前まで熱心に宿の周辺で鳥たちを探し求めていた。気温が下がったせいか、セミの声が止み夕方ということもあったのだろう。鳥たちの歌声を結構聞くことができたようだが、姿は森の緑が濃くなりすぎて見つけられなかったようである。夕食はこれでもかと言うボリュームと魚の城下町羅臼にふさわしい魚介類を堪能した。
21日 羅臼~ウトロ~小清水原生花園~女満別空港
昨夜の天気予報では曇りが・・・いきなりの大雨!くじけそうな気持ちを奮い立たせてバスに乗り込み知床峠に向かう。やがて雨は、霧雨に変わるがやはり視界はあまり利かない。それでも外で鳥たちの声を楽しもうとするが・・・雨が強くなり、しばらく待機をすることに。7時、船長に今日の船が出るかを携帯電話で確認するが、やはり霧が晴れないとと言う。お客様にあと1時間待って出ないようなら今日も欠航して先に進むことを伝える。気分が重くなる。霧雨が少しやわらいできたので希望者だけで外に出ると、ギンザンマシコのメスがハイマツの梢に姿を現す!大慌てでトイレに向かうお客様を呼びに行き、ここで一気にテンションが上がる。霧雨どころではない!その後、真っ赤なオスも現れて興奮のボルテージはますます上がる!ハイマツの中から出たり入ったりを繰り返すだけでなく、あろうことかバスの方向へ。ここでバスの中で待機していたお客様の目線を楽しませるかのようなのんびりぶりに、外に出ていたカメラマンも大急ぎでバスに戻り窓を開けてバッチリ撮影をすることがでいた!!まさかこんな展開になろうとは。その後ウソのきれいなオス2羽も現れ、楽しませてくれた。再度船長に電話をすると、「風もないし、霧も晴れてきた。波もないがどうする?」というので即出航してくれと伝え電話を切る。お客様のテンションはギンザンマシコのペアをバッチリ見れたことと、あきらめかけていた船も出るということでマックスになっていた。港に到着と同時に船に乗り込み出航を待つ。港を出てすぐ、沖から港に戻ってきた漁船とすれ違うと、漁船の後ろにたくさんのフルマカモメがついている!なんと白フルマもいる。出てすぐでなんだが、幸先の良さを感じさせる。その後も船の前方にハシボソミズナギドリが通過するのが見られる。それから信じられないことだが、クジラを探し低速で移動をするとその脇を途切れることなくハシボソミズナギドリたちが通過する。なんとハシボソミズナギドリたちの群れのなかに船が入ったようで船のレーダーに鳥の群れが映っている!もちろん双眼鏡で船首の先を見ると無数の鳥影が飛んでいるのを確認できる。こんなことは自分でも初めてだったのでお客様に熱弁するが、さて伝わっただろうか?時折船のサイドをひらひらと蝶のようにハイイロウミツバメが舞い、波をかすめるようにコシジロウミツバメが飛んで行く。そんな中お客様から「あの鳥はなに?」と言われて、双眼鏡を覗き、「ハシブトウミガラスですね」と答えて、その後も見ているが??何か違う?「あー!!オロロン鳥!ウミガラスです!」と雄叫びを上げる。船を止めてウミガラスをゆっくり観察。なんともつい興奮をしてしまった。その後、今年初のトウゾクカモメの仲間が出たが、はっきり正体がわからずシロハラトウゾクカモメでは?と言うことになった。そろそろ時間なので進路を港に向けたところでミンククジラが2回浮上し背びれと背中を見せた。港に向かう時だが、出航時から風向きが変わり波が出てきたせいで、船はものすごい波しぶきを上げて進む。2階で観察していたお客様は、思わぬ羅臼の波しぶきの洗礼を受けることに!「ジェットコースターみたい!」などと明るく笑われていて助かったが、気分が悪くなられた方がいなくてホッとする。あと少しで港に入るというところで今度は本当にハシブトウミガラスが出た。下のキャビンに入っていたお客様は見られなかったが、波の洗礼を受けたお客様には、いいプレゼントになっただろう。外側の防波堤に並ぶオオセグロカモメ、ミツユビカモメを眺めながら無事クルージングは終了。昼食後はウトロの海岸沿いでケイマフリ、ウミウ、ヒメウ、ウミアイサをゲット!まさか換羽中のウミアイサを遠目で見るとオオハムに似ていているのでびっくりした。またヒメウとウミウの違いもはっきり観察でき満足をして移動することに。今回最後の探鳥地、小清水原生花園と濤沸湖だ。あいにくの霧雨交じりの寒い中、お客様の熱い思いが通じたか、念願のホオアカと北海道では“日の丸”と呼ばれるオスのノゴマをゆっくりと観察できた。おまけとしてはノビタキの巣立ちヒナの愛くるしい姿も見ることができた。お花もハマナスやエゾキスゲ、エゾスカシユリなどが咲き出し晴れて暖かければ本当に良かったのにと思う限りである。濤沸湖では雨が強くなってきたので、バスの中から観察をすることとなり、ハシビロガモ、マガモ、オカヨシガモ、コガモ、オナガガなど夏の?カモたちを観察してから空港へ向かった。空港で荷物の片づけを済ませてから鳥あわせを行い2泊3日の旅が終わった。全体的に悪いはずの天気予報がなんとか少し外れて大雨に苦しまされることなく終了したのは参加したお客様の日頃の行いの良さだろう。残念だったのはカメラマンの方たちにもう少し近くから鳥たちを撮影させてあげたかったことだった。
2008年6月19~21日に行なわれたツアーレポートです。
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